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「亜鉛建値は、これまでどのように推移してきた?」
「最近の亜鉛価格は上がっている?」
「亜鉛建値の変化から何が分かる?」
亜鉛は、めっきや真鍮、ダイカストなど、
さまざまな用途で使われている非鉄金属です。
その価格を見るうえで参考になるのが、電気亜鉛建値です。
この記事では、三井金属が公表している電気亜鉛建値の月間平均をもとに、
近年の推移を解説します。
⚪ 亜鉛建値とは?
亜鉛建値とは、
国内の亜鉛取引における価格の基準として使われる指標です。
三井金属では「電気亜鉛建値」を公表しており、
相場の変動に応じて改定されています。
建値は一定ではなく、月の途中で変更されることもあります。
亜鉛建値そのものについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 「亜鉛建値とは?価格の決まり方・改定の仕組みを解説」
🔗https://ja.nc-net.or.jp/company/106127/product/detail/272481/
📈 亜鉛建値はどのように推移している?
三井金属が公表している月間平均を見ると、
亜鉛建値は年によって大きく変動しています。
年間平均では、
・ 2020年 : 約29万5,100円/t
・ 2021年 : 約38万3,500円/t
・ 2022年 : 約50万8,500円/t
・ 2023年 : 約42万8,600円/t
・ 2024年 : 約48万1,000円/t
・ 2025年 : 約49万0,000円/t
となっています。
2020年から2022年にかけて大きく上昇した一方、2023年には低下。
その後、2024年・2025年は再び上昇する動きが見られます。
このように、亜鉛建値は毎年同じ方向に動くわけではありません。
🔄 2022年は大きく変動
近年の推移の中でも、2022年は大きな変動が見られた年です。
2022年の月間平均は、
1月の46万7,100円/tから4月には61万2,600円/tまで上昇。
その後は上下しながら推移し、年間平均は約50万8,500円/tとなりました。
一方、2023年は年初から徐々に低下し、
6月には39万1,100円/tまで下落しています。
その後は持ち直し、2024年には5月に52万1,100円/t、
12月には52万7,200円/tとなりました。
同じ「亜鉛建値」でも、
年や月によって価格水準が大きく変わることが分かります。
📈 2026年は上昇傾向
2026年に入ると、亜鉛建値はさらに高い水準で推移しています。
三井金属が公表する月間平均では、
・ 1月 : 56万6,100円/t
・ 3月 : 56万7,000円/t
・ 5月 : 61万8,300円/t
・ 7月 : 65万3,100円/t
・ 8月 : 68万1,000円/t
・ 9月 : 69万4,800円/t
となっています。
2026年は、
年初と比べて月間平均が高い水準になっていることが分かります。
ただし、月間平均だけでなく、月の途中でも建値は変動しています。
実際、2026年9月は9月1日の72万1,000円/tから、
9月14日には68万2,000円/tへ改定されています。
そのため、亜鉛建値を見るときは「年間の流れ」と
「直近の改定」の両方を見ることが大切です。
💡 なぜ亜鉛建値は変動する?
亜鉛の国際価格は、LME(ロンドン金属取引所)などの国際市場で形成され、
世界の需給バランスや政治・経済の状況などの影響を受けます。
また、国内の非鉄金属地金価格は
米ドル建てのLME相場などを基準に決まるため、
為替の変動も国内価格に影響します。
つまり、亜鉛建値が変わる背景には、
・ 世界の亜鉛の需要と供給
・ LMEなどの国際相場
・ 為替相場
・ 世界経済や政治情勢
など、さまざまな要因があります。
🏭 亜鉛建値が上がると材料価格も変わる?
亜鉛建値の上昇は、亜鉛を原料とする材料や、
亜鉛を含む合金の価格にも影響する可能性があります。
例えば、真鍮は銅と亜鉛を主成分とする合金です。
そのため真鍮の価格を考えるときには、
銅だけでなく亜鉛の相場も関係します。
ただし、実際の材料価格は建値だけで決まるわけではありません。
・ 材質や規格
・ サイズ
・ 購入数量
・ 在庫状況
・ 加工内容
・ メーカーや仕入先の価格改定
なども関係します。
そのため、亜鉛建値は材料価格を見るための
重要な参考情報のひとつと考えるとよいでしょう。
📌 兼岩でも亜鉛相場を材料価格の参考にしています
兼岩では、真鍮をはじめとした非鉄金属材料を取り扱っています。
真鍮などの材料価格を確認するときには、
銅や亜鉛といった原料相場の動きも価格を考えるうえでの要素になります。
「以前購入したときより価格が変わった」
「現在の材料価格を知りたい」
といった場合は、材質・サイズ・数量などをお聞かせください。
その時点の条件を確認し、材料価格をご案内します。
❓ 亜鉛建値の推移を見るポイント
亜鉛建値の推移を見るときは、次の3点を意識すると分かりやすくなります。
① 長期的な価格水準を見る
数年前と比べて、現在の亜鉛価格がどの程度なのかを確認します。
② 月ごとの変化を見る
亜鉛建値は月の途中でも改定されるため、
月間平均だけでなく直近の建値も確認します。
③ 材料価格とは分けて考える
亜鉛建値は重要な参考指標ですが、
実際の材料価格には材質・サイズ・加工・在庫なども関係します。
📘 まとめ
亜鉛建値は、LMEなどの国際相場や世界の需給、
為替などの影響を受けながら変動しています。
近年では、2020年から2022年にかけて上昇し、2023年にいったん低下。
その後は再び上昇し、2026年は高い水準で推移しています。
ただし、亜鉛建値は月の途中でも改定されるため、
長期的な推移と直近の価格変化をあわせて見ることが大切です。
亜鉛を含む材料や真鍮などの価格を検討するときは、
亜鉛建値の動きも参考にしながら、
材質・サイズ・数量などの条件を確認しましょう。
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