工作機械
冶具
測定機械
►ハイヘリックスエンドミルとは何か?
ハイヘリックスエンドミルは、通常のエンドミルよりも強いねじれ角(らせん角)を持つ切削工具です。一般的なエンドミルが30°前後のねじれ角なのに対し、ハイヘリックスは45°以上、中には60°を超えるものもあります。この強いねじれ角が、加工時に独特の切削特性をもたらします。
★強いねじれ角がもたらす5つの決定的メリット
・切削抵抗の低減と分散効果
・ビビり振動の抑制効果
・安定した切りくず排出性
・仕上げ面品質の向上
・難削材への対応力
□こんな加工現場におすすめです□
✔ 薄肉ワークの加工で変形を抑えたい
✔ 深彫り加工でビビりに悩んでいる
✔ 仕上げ面品質を向上させたい
✔ チタンやインコネルなどの難削材を加工する
✔ びびり振動で工具寿命が短い
►ハイヘリックスエンドミルの特徴を深掘り
《切削メカニズム》
一般的なエンドミルと比べて、ハイヘリックスエンドミルの特徴は刃の「斜度」にあります。この高い角度により、刃が被削材に徐々に接触するため、衝撃が分散され、切削抵抗が軸方向に逃げやすくなります。そのおかげでビビりが抑えられ、仕上がり面の品質向上につながるわけです。
《切りくず排出のメカニズム》
強いねじれ角は切りくずの形状にも影響します。一般的なエンドミルで発生する「コマ状」の切りくずに比べ、より細長く、螺旋状になりやすいため、切りくず詰まりが減少。これが加工時の発熱抑制と工具寿命延長に貢献します。当社の再研磨サービスでは、このねじれ角の精度を保つことにこだわっております。
》実は知られていないデメリット《
しかし、メリットばかりではありません。正直に申し上げますと、ハイヘリックスエンドミルには以下のような制約もあります:
× 剛性が相対的に下がる傾向
× 軸方向への力が強くなるため、ホルダ保持力が重要
× 切削条件の設定がシビア
× 再研磨の難易度が高く、精度維持が難しい
※特に再研磨については、専門技術を持った工具屋さんに依頼することをおすすめします(ここはうちの腕の見せどころでもあります)
►類似工具との徹底比較
【一般的なエンドミル】との違い
・標準:万能性、コスト効率◎、安定感○
・ハイヘリックス:低振動○、表面品質◎
□最適な工具選択のポイント□
加工目的に応じて使い分けるのがポイントです。特に薄物ワークや深彫り加工では、ハイヘリックスエンドミルが光ります。ときには一般的なエンドミルで十分な場合もありますが、ビビりに悩まされとる現場では、ハイヘリックスへの切り替えで問題解決する可能性が高いです。
►永瀬工具研磨の「ハイヘリックス再研磨」へのこだわり
弊社では、ハイヘリックスエンドミルの再研磨に特に注力しています。このタイプの工具は再研磨が難しく、精度を出せる研磨業者が限られるからです。また、不等リードエンドミル、可変ねじれエンドミルの再研磨にも力を入れております。
普通の研磨で角度が変わってしまうと、せっかくの各エンドミルの特性が失われてしまいます。弊社では最新のCNC工具研削盤と熟練技術者の目を組み合わせて、新品同様の精度で再生いたします。
《再研磨のポイント》
✔ ヘリックス角の厳密な維持
✔ 全刃の均一な研削
✔ エッジ精度の確保
「良い工具は職人の手の延長」と考え、お客様の加工における課題解決に全力で取り組んでおります。まずはお気軽にご相談ください。島根から全国のものづくりを支えたい、その思いで日々研鑽を積んでおります。
─────────────────────────
【会社概要】
社名: 有限会社 永瀬工具研磨
住所: 〒699-0406 島根県松江市宍道町佐々布475
TEL:0852-66-0780 / FAX:0852-66-3469
HP:https://nagasetool.com
資料ダウンロードフォームURL:https://ja.nc-net.or.jp/company/105573/dl/catalog/211482
技術相談・見積依頼フォームURL:https://ja.nc-net.or.jp/company/105573/inquiry/
─────────────────────────
| 会社名 |
有限会社永瀬工具研磨 (ながせこうぐけんま) |
エミダス会員番号 | 105573 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 島根県 松江市 |
| 電話番号 | 0852-66-0780 | FAX番号 | 0852-66-3469 |
| 資本金 | 300 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 14人 | 担当者 | 星野 英里子 |
| 産業分類 | 治工具 / 工作機械 / 産業用機械 | ||
