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熱可塑性樹脂は、加熱すると軟化し、冷却すると固化する性質を持つ樹脂です。再加熱すると再び軟化するため、再成形やリサイクルが可能という特徴があります。CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)は、この熱可塑性樹脂を母材とすることで、成形性と持続可能性を両立できる複合材です。
CFRTPに適した熱可塑性樹脂の種類や成形条件、河村機械工業所の対応範囲を紹介します。
【代表的な熱可塑性樹脂】
・PP(ポリプロピレン):比重約0.9で軽量。コストと性能のバランスに優れる。
・PA6、PA66(ポリアミド):耐摩耗性と機械特性が高い。
・PC(ポリカーボネート):透明性や外観品質に優れる。
・PEEK、LM-PAEK:高耐熱樹脂。200℃を超える環境に対応可能。
・m-PPE:寸法安定性や絶縁性を求める用途に適する。
・PLA、PA11:植物由来のバイオ樹脂。環境配慮型製品に適する。
【用途別の選定例】
・高温部品にはPEEKやPA9Tなどのスーパーエンプラ
・外観重視部品にはPCや高外観グレードの熱可塑性樹脂
・軽量化重視部品にはPP
・環境対応型製品にはPLAやPA11など植物由来樹脂
【成形条件と設備】
熱可塑性樹脂は種類ごとに融点やガラス転移温度が異なるため、加熱温度や冷却条件を最適化する必要があります。河村機械工業所は、最大200tのプレス機を保有し、成形温度は約400℃まで対応可能です。金型サイズは約1200×1500mm、製品サイズは約500×500mm程度を目安としています。板厚2~3mmのプリプレグに対応可能で、試作にはA4サイズの金型を活用します。二次加工は社内未対応ですが、協力会社との連携で切削や組立などに対応可能です。
【試作と評価の流れ】
初期段階では、平板試作で条件出しを行い、成形性や外観を確認します。その後、単純形状で抜きやリブの成立性を確認し、最終的には実形状で成形トライを行います。これにより、用途に適した樹脂と条件の選定を効率的に進めることができます。
【まとめ】
熱可塑性樹脂はCFRTP成形の要となる素材です。用途や要求性能に応じた樹脂を選定し、最適な成形条件を設定することで、軽量化や環境対応を両立できます。河村機械工業所では多様な樹脂と中間材に対応し、試作から評価、協力会社との連携による二次加工まで含めた開発支援が可能です。
【お問い合わせ先】
株式会社 河村機械工業所
本社:東京都板橋区清水町2-4 【コンポジットに対応】
花園工場:埼玉県深谷市北根10 【金属プレスに対応】
URL:https://www.kawamura-kikai.co.jp
お問い合わせフォーム:https://www.kawamura-kikai.co.jp/contact/
※お問い合わせの際は「エミダスを見た」とお伝えください。
| 会社名 |
株式会社 河村機械工業所 (かわむらきかいこうぎょうしょ) |
エミダス会員番号 | 105383 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 東京都 板橋区 |
| 電話番号 | 03-3962-0415 | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 6,400 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 50人 | 担当者 | 河村 護 |
| 産業分類 | 産業用機械 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
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