第4回 エミダスだよ!全員集合!! レポート

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オープニング映像 6月10日に梅雨入りした東京は、連日曇天を被り降ったり降らなかったり、天気予報で言う「傘の手放せない」日が続いておりました。

 今年、恒例のOFF会は6月20日となり、スタッフは天気が心配。

 おりしも台風6号が接近し、当日は大雨必至かと思われましたが、どういたしまして、前日からのドピーカン!

 

社長:内原挨拶  じめじめした世間の空気も元気よく吹っ飛ばそう!!というわけで、

 「第四回エミダスだよ!全員集合!!

 明日は、日本晴れ!!! 会場は恵比寿はイーストギャラリー!!

 

講演:町工場の世界制覇戦略(岡本硝子株式会社 代表取締役 岡本氏)



 プロジェクター用反射鏡で60%、歯科治療用のデンタルミラーで80%の世界シェアを誇る岡本硝子の社長、岡本氏の前身は、製造業とは縁もゆかりもないご職業。2代目、3代目の製造業の社長にはときどきあることですが、そのなかでも氏の前職は警察官。異色中の異色といえるでしょう。

岡本硝子(株) 岡本社長

 7年半前は、埼玉県警察本部の刑事部長。それが徒手空拳での社長就任。考えたことは「いかに会社をつぶさないか」ということだったそうです。
しかし以後は、7年間で売上が3倍にも達する目覚しい成長を遂げるに至りました。

 岡本氏の、そして岡本硝子の「挑戦」とはどんなものだったのでしょう。

 警察で培ったもののうち、「町工場の親父」となるためには捨てるもののほうが多かった、と岡本社長はおっしゃいます。なにより身についてしまった尊大な態度では、やっていけない。そのために、笑う練習、お辞儀の練習をしたそうです。
虚心坦懐に社長業を学ぶこと。技術についてはもとより、経営のノウハウについても五里霧中の中で、多くの先達の方々に聞いた中で得た最初の立脚点は、先に記したとおり、「会社をつぶすな」ということでした。
そのために、昨今の情勢の中では、待っていてはダメ。時代を読み、どの方向でもよいから動きつづけること、と思い決めます。失敗なくして成功なし。自分の道は自ら切り開く、という覚悟です。

 

講演会会場 やはり警察官であられたことで、危機管理については強く身に沁みておられる様子。
常に最悪を想定する、という「危機管理」の提言をされます。悲観的に準備して、楽観的に行動せよ。また続く結果については、最善を望まず、次善に甘んずることもよしとすること。

 状況を把握するために、良い情報ではなく、悪い情報を24時間いつでもよいから聞かせてくれ、と言い続けているそうです。
ただ、現実にはだんだんそういうことは少なくなり、「裸の王様」のようにも思えてくる、ともこぼされていました。昨今メールの利用率が上がってきたことが、マイナス情報の投稿率を上げやすいようだとも。

 そして言葉を強くしてあげておられたことが次のことごとです。
日々是創業の志。「自分も実践しているし、みなさまにもお願いしたい。毎日が挑戦である」常に動きつづけろ、という言葉がここでも出てきました。
次に、「コアコンピタンス(生業)」にこだわる、ということ。
「コアコンピタンス」は、すでにある、と社長はおっしゃいました。誰もが持っているのに、見つけていない。それは発見するものなのだ。取り得がないなんてことはないのです。

 篤実で、ご本人が「成功者の条件」とされている4か条のひとつに「背筋を伸ばす」とありますように真っ直ぐなお人柄がうかがえました。
ちなみにあとの3つは、「朝は早起き」「家庭円満」「反省・感謝」です。

 数々のすぐれた技術を持ち、かつ自戒と挑戦を忘れない岡本社長と岡本硝子の姿勢は、まさに「全員集合」の場で語られるにふさわしいものでした。
「特殊硝子と薄膜で光を科学すること、それがわが社の挑戦である」
岡本様ありがとうございました。

 


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