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精密部品の試作では、「工程数が多くコストが下がらない」「設計変更のたびに加工方法が変わり、効率が悪化する」といった課題が発生しやすくなります。特にロボット部品のように複雑形状かつ高精度が求められる場合、試作段階で工程設計を見直していないと、量産時のコスト構造に大きく影響します。
また、開発途中で設計変更が繰り返されると、その都度工程の再構築が必要となり、「工程が増える」「コストが上がる」といった問題が発生します。その結果、試作段階では成立していても、量産時にコストが合わないという状況につながることがあります。
こうした課題に対しては、「試作段階から工程削減と設計提案を行い、設計変更後も最適状態を維持する」という考え方が重要になります。この記事では、ロボットアーム関節ハウジングの事例をもとに、工程削減とVA提案によってコストを抑えた進め方を整理します。
【技術・製品概要】
対象はロボットアーム関節ハウジング(材質:AC4CH-T6)で、試作段階において工程数の多さとコストの高さが課題となっていた案件です。従来は5工程で構成されており、設計変更のたびに工程増加やコスト上昇のリスクがありました。
株式会社セイワでは、工程構成の見直しと設計提案を組み合わせたVA/VE対応を実施しています。本事例では工程を5工程から3工程へ削減し、さらに開発過程で発生した延べ7度の設計変更にも対応しながら、工程とコストのバランスを維持しています。
【特長・技術ポイント】
〈1. 工程削減を前提とした試作対応〉
試作では加工成立を優先し工程数が増えがちですが、そのままでは量産時にコストが下がりにくくなります。本事例では初期段階から工程削減を前提に検討し、5工程から3工程へと整理することで効率的な加工構成を実現しています。
〈2. 設計変更に追従する工程再設計〉
設計変更が発生すると、通常は工程が増加する傾向があります。本事例では変更内容ごとに工程を見直しながらも、工程数を増やさず維持する構成を継続しています。これにより開発中でもコスト構造を崩さない対応が可能になります。
〈3. VA/VEによる設計と加工の両面最適化〉
加工方法だけでなく設計面にも踏み込むことで、機能を維持しながら工程削減を実現しています。形状や加工順序を見直すことで、無理のない加工条件へと最適化しています。
〈4. 量産移行を見据えた工程設計〉
試作段階で量産工程を意識していないと、量産時に工程の再構築が必要になります。本事例では量産を前提とした工程設計を行うことで、試作から量産への移行をスムーズにしています。
【活用例】
〈ロボットアーム関節ハウジングの試作〉
工程削減と設計見直しにより、量産を見据えたコスト最適化を実現しています。
〈設計変更が多い開発案件〉
変更に応じて工程を最適化しながらも、コスト構造を維持することが可能になります。
〈試作から量産への一貫検討〉
初期段階から工程設計を行うことで、量産時の手戻りを抑えることができます。
【判断軸・導入メリット】
精密試作におけるVA提案を検討する際には、次の情報整理が重要です。
・用途(ロボット部品など)
・材質(鋳造材、アルミなど)
・形状条件
・数量(試作、小ロット、量産)
・現行工程数
・コスト課題
・設計変更の有無と頻度
これらを整理することで、単なる加工対応ではなく、工程設計と設計提案を含めた最適化が可能になります。特に設計変更が多い案件では、初期段階からの検討が重要になります。
【まとめ】
精密試作では、工程削減だけでなく、設計変更に追従しながら工程とコストを維持することが重要になります。本事例のように、試作段階からVA提案を行うことで、量産を見据えた効率的な工程設計が可能になります。
また、設計と加工を一体で見直すことで、開発中の変化にも対応しながらコストを抑えることができます。用途や形状、数量、コスト課題、設計変更の状況を整理したうえで相談することで、現実的な量産設計につながります。
【お問い合わせ先】
株式会社セイワ
〒445-0887 愛知県西尾市長縄町井ノ元10-1
TEL:0563-56-2647
FAX:0563-57-4473
URL:https://www.seiwa-1.co.jp/
| 会社名 |
株式会社 セイワ (せいわ) |
エミダス会員番号 | 91843 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 西尾市 |
| 電話番号 | 0563-56-2647 | FAX番号 | 0563-57-4473 |
| 資本金 | 2,500 万円 | 年間売上高 | 93,500 万円 |
| 社員数 | 69人 | 担当者 | 大西 一輝 |
| 産業分類 | 産業用機械 / 輸送機器 / 医療機器 | ||
| 主要取引先 |
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