自動車(試作)
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日本経済新聞社 2015年2月18日掲載「木村鋳造所、3Dプリンターの
鋳物生産能力1.5倍へ」の記事より
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鋳物製造の木村鋳造所(清水町、木村寿利社長)は、3Dプリンターを用いて作る鋳物の生産能力を1.5倍に拡張する。製品を生産する先端プロセス技術センター(伊豆の国市)で、3Dプリンター1台を最新鋭の設備に更新するほか、工場設備を増強する。自動車のエンジンや、金型向けなどの受注が伸びており、生産能力を増やして需要の取り組みを加速する。
木村鋳造所が取り組む3Dプリンターを使った鋳物製造は、まずデータを基に独自配合した人口砂をプリンターで積層していく。砂型ができあがると、溶かした鉄を流し込む。その後、砂型から固まった製品を取り出し完成となる。
現在は3Dプリンターを3台保有するが、早ければ4月に1台を最新鋭のものに入れ替える予定だ。既存のものに比べて砂の積層スピードが早いことに加え、生産できる製品の規格も大きく、生産能力は約6倍高いという。全体では生産能力は1.5倍に増える。
先端プロセス技術センターも広げる。平屋で延べ床面積約800平方メートルの工場を増設し、既存の工場と合わせて約1.6倍に拡大する。鉄を溶かす電気溶解炉や、人口砂の再生装置などを導入する予定で、同工場で新たに8人を雇用した。設備の更新や工場増設にかかる総投資額は約5億円を見込む。
2年前から本格的に始めた3Dプリンターによる鋳物は、短納期と複雑な形状にも対応する技術力が売りだ。一般的には複数の木型を組み合わせたものを砂に埋めて、金属を流し込む砂型を作る。3Dプリンターの場合は、作成に数カ月程度かかる木型制作が不要なため、1週間程度で納品できるという。
砂を一気につい重ねていくこともあり、鋳物内部に複雑な空洞などを再現することも可能。小回りが効き、完成品の精度も高いため、自動車部品を中心に試作品としての需要が伸びている。
木村鋳造所の2014年12月期の売上高は189億円で、その内3Dプリンターを使った鋳物の売上げは約3億円。同事業の規模を考えると大型投資となるが、同社は「攻めの姿勢に入る」とする。
15年12月期は販路開拓にも注力し、3Dプリンターを使った鋳物の売り上げを5億円に引き上げる計画だ。
会社名 |
株式会社 木村鋳造所 (きむらちゅうぞうしょ) |
エミダス会員番号 | 89522 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 静岡県 駿東郡清水町 |
電話番号 | 055-975-7050 | FAX番号 | 055-975-9903 |
資本金 | 8,500 万円 | 年間売上高 | 2,230,000 万円 |
社員数 | 923人 | 担当者 | 営業部 |
主要取引先 |
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