自動車(量産)
自動車電装品
建設機械部品
製造業において、量産切削加工の最適化は利益率に直結する重要な課題です。単なる生産数の増加ではなく、コストを抑えながらも品質を維持・向上させるためには、工程管理や設備選定、加工条件の見直しが不可欠です。本記事では、量産切削加工の最適化に必要な考え方と、鬼頭鉄工所が実践する改善策をご紹介します。
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■ なぜ「最適化」が難しいのか?――コスト vs 品質のジレンマ
量産切削加工では、「いかに1個あたりの加工コストを下げるか」と「品質基準を安定して満たすか」という、相反する課題を両立させる必要があります。
設計開発の段階では、機能要件やコストダウンの要求が先行しがちですが、生産段階での安定加工や再現性を考慮しないと、結果として品質トラブルや工程内不良が発生し、最終的にコスト増加を招くことになります。
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■ 多軸自動盤の活用でサイクルタイムを大幅短縮
鬼頭鉄工所では、多軸自動旋盤による同時加工を駆使することで、以下の成果を挙げています:
•1個あたりの加工時間:最大1/10まで短縮
•工程の並列化による生産性向上
また、同一設備内で完成品までの加工を完結させることができるため、工程間搬送やワーク取り回しによる精度劣化のリスクも低減されています。
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■ 工程設計・標準化による品質安定化
多軸加工の導入だけでは、品質は安定しません。鬼頭鉄工所では、以下の工程設計・品質管理体制を導入しています。
•作業要領書の標準化と作業者教育による技能の均一化
•4M変化点管理によるトラブルの未然防止
•PPAP(生産部品承認プロセス)に準じた初品検査フロー
•FMEAによるリスク分析と管理項目の明確化
これにより、「ばらつきを抑えた安定加工」と「顧客要求仕様の確実な満足」を両立しています。
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■ トータルコストの見直しが“本当の”コストダウン
切削条件の見直しや工具選定の最適化はもちろんのこと、鬼頭鉄工所では“工程全体を俯瞰したコスト構造の最適化”に取り組んでいます。
•加工速度だけでなく、工具寿命/交換タイミングまでシミュレーション
•不良品発生時のコスト影響を工程設計段階から試算
•生産ロット・切削素材ごとの最適ラインレイアウトの提案
これにより、「1円でも安く、1μでも精度高く」という要求に応える、最適な生産設計を追求しています。
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■まとめ
量産切削加工の最適化は、単なる加工の改善にとどまらず、「設計・生産・品質管理」の三位一体で進めるべき全社的な取り組みです。鬼頭鉄工所では、多軸加工技術と工程改善ノウハウを武器に、品質とコストを高い次元で両立しています。
“量産の難しさ”を、“強みに変える”── それが鬼頭鉄工所の挑戦です。
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| 会社名 |
株式会社 鬼頭鉄工所 (きとうてっこうしょ) |
エミダス会員番号 | 89486 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 名古屋市港区 |
| 電話番号 | 0567-32-4600 | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 200,000 万円 |
| 社員数 | 38人 | 担当者 | 鬼頭篤史 |
| 産業分類 | 輸送機器 / 輸送機器電装品 | ||
| 主要取引先 |
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