小径センターレス研磨、量産センターレス研磨、少量試作センターレス研磨
あらゆるフェーズで柔軟な精密研磨、高精度研磨が可能。
■センターレス研削盤とは
センターレス研磨（研削)とは高速で回転する砥石とコントローラーを用いてワークの表面を削り取っていく研磨加工。ワークの表面を少しずつ削っていき1μm～0.1µmオーダーのサブミクロンまで高精度研磨を可能とする。外径面の表面荒さにおいてもRa0.1以下を必要とする鏡面箇所の仕上げ加工も可能。
円筒状ワークの外周面を研削加工するには、センターレス研磨・研削が最適。円筒研削盤のようにワークの両端で支持するためのセンター穴を必要としないことからブランク切削加工も容易である。またセンターレス研磨機は、芯なし研削盤とも呼ばれている。

センターレス研削盤は研削砥石、ブレード、調整砥石で構成され、ブレードと調整砥石でワークを支持し、研削砥石によりワークの外径面を研削加工する。ワークは高速回転する研削砥石の研削力につられて回転し、調整砥石の摩擦力に制動されて、低速回転する調整砥石の周速と同じスピードで回転する。
スルーフィード研削（通し研削）

■スルー研磨とは
ワークを砥石間に連続で流しながら研削を行う加工法。調整砥石を僅かに傾けることで、ワークに推進力を与えて軸方向に送り込む。砥石間の入口と出口にはそれぞれ案内板と呼ばれるガイドプレートがあり、この案内板はワークを砥石間にスムーズに送り込み、ワークをストレートに仕上げる重要な役目をする。案内板の取付け位置や角度の調整が不十分だとワークの円筒度に影響が出るため、適切に調整する必要がある。