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はじめに
塗装現場で起きるトラブル――膨れ、たれ、艶ムラ。
これらの多くは、膜厚・焼付温度・時間のバランスが崩れることで発生します。
塗料の性能を最大限に引き出すには、「塗る技術」よりも「条件設計」が重要。
本記事では、トラブルを防ぎ、安定した仕上がりを実現するための“黄金比”を解説します。
① 膜厚 ― 厚すぎず、薄すぎず
膜厚は塗膜の命。
厚塗りすれば強く見えますが、乾燥ムラ・膨れ・割れの原因になります。
逆に薄すぎると、防錆性能や色の深みが失われます。
目安は 20〜30μm/1コート。
艶あり仕上げや耐候性重視の場合でも、1回で厚くせず2回塗り重ねて硬化させるのが鉄則です。
「塗りの美しさ=塗り重ねの設計力」です。
② 温度 ― 高温より“適温”を狙う
焼付温度は高すぎても低すぎても不良を生みます。
温度を上げすぎると、表面だけが先に硬化して内部に溶剤が閉じ込められ、膨れやピンホールの原因になります。
逆に低温すぎると、硬化不足で塗膜が弱くなります。
理想は 塗料メーカー推奨温度 ±10℃以内。
そして炉内の温度差を 5℃以内 に保つこと。
均一加熱が、美しい艶と密着性を両立させます。
③ 時間 ― 「早く乾かす」より「しっかり仕上げる」
焼付時間を短縮しようとするほど、トラブルは増えます。
内部溶剤が抜けきらず、ブリスター(膨れ)や艶ムラが発生します。
例えば、150℃×30分の指定条件を180℃×15分に変えると、
一見問題なく見えても内部硬化は不十分です。
適温×十分な時間――これが黄金比のもう一つの柱です。
④ バランスこそ品質の源
膜厚・温度・時間は、どれか1つだけを変えても意味がありません。
厚く塗るなら時間を長く、温度を上げるなら膜厚を薄く。
3つの要素をセットで考えることで、仕上がりは安定します。
「勘で塗る」から「条件で仕上げる」へ。
それがプロの塗装品質です。
まとめ
塗装トラブルを防ぐ秘訣は、“黄金比”を守ること。
膜厚・温度・時間、この3つを正しくコントロールすれば、
仕上がりは自然と安定し、リカバリーの必要もなくなります。
安定品質は、経験ではなく条件管理の積み重ねから生まれます。
■ 企業情報
永和工芸株式会社
〒547-0003 大阪府大阪市平野区喜連5丁目5−60
TEL:06-6709-2349
FAX:06-6708-1445
Web:https://kinzokutoso.com/
GoogleMAP:https://maps.app.goo.gl/2Q4aDKJSRYQTVUy66
| 会社名 |
永和工芸 株式会社 (えいわこうげい) |
エミダス会員番号 | 77303 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 大阪府 大阪市平野区 |
| 電話番号 | 06-6709-2349 | FAX番号 | 06-6708-1445 |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 11,000 万円 |
| 社員数 | 15人 | 担当者 | 松本 悦典 |
| 産業分類 | 産業用機械 / 建築土木資材 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
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