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ブリスター(膨れ)ってなに?|金属塗装の“ぷくっとふくらむ”トラブルをQ&Aで学ぼう!
金属の塗装を見たとき、表面が“ぷくっ”とふくらんでいる部分を見たことはありませんか?
それが「ブリスター(膨れ)」というトラブルです。
見た目はまるで小さな気泡のようで、触るとボコボコしていることもあります。
ここでは、職業体験に来た中学生のみなさんにもわかりやすく、その原因と防ぎ方をQ&Aで紹介します。
Q1. ブリスターってどんな現象なんですか?
A.
ブリスターとは、塗装した金属の表面に小さなふくらみ(泡のような膨れ)ができる現象です。
塗膜の中や下に空気・水・溶剤が閉じ込められてしまい、乾燥中や使用中にそれがふくらむことで起こります。
Q2. なんでブリスターができるの?
A.
原因は主に「中に残った水分や空気」です。
金属表面に水や油が残っていた
塗料の中に溶剤や空気が入りこんでいた
乾燥温度が低すぎて、中の水分が逃げきれなかった
湿度の高い環境で塗装をした
下地の前処理不足で塗膜がしっかり密着していない
つまり、「見えない中の水分」が悪さをして、塗膜をふくらませてしまうんです。
Q3. ブリスターがあるとどうなるの?
A.
見た目がボコボコしてきれいじゃないだけでなく、
そのふくらみが割れて水が入りこむと錆びの原因になります。
放っておくと塗膜がはがれたり、腐食が広がったりすることもあります。
Q4. どうすれば防げるの?
A.
ブリスターを防ぐには、「水分・空気・熱」の3つをコントロールすることが大切です。
塗装前にしっかり脱脂・乾燥を行う
金属表面の水分や油を完全に取り除く。
湿度が高い日は塗装を避ける
梅雨や雨の日は特に注意が必要。
塗料をよく混ぜて、気泡を抜く
泡が残ると乾燥中にふくらむ原因になります。
塗膜を厚くしすぎない
厚すぎると中の溶剤や空気が抜けにくくなります。
乾燥温度と時間を正確に管理する
急激に加熱すると、内部の水分が膨張してブリスターになります。
Q5. ブリスターはどうやって見つけるの?
A.
ブリスターは光を斜めに当てると小さなふくらみの影が見えるので、職人さんはライトを使って確認します。
また、手のひらでなでるとボコッとした感触がわかることもあります。
見学のとき、表面を触って“プツプツしてる”と感じたら、それがブリスターです。
まとめ
ブリスター(膨れ)は、塗膜の中に水や空気が残ることで起こるトラブルです。
でも、塗る前の「脱脂・乾燥」と「湿度・温度管理」をしっかりすれば防げます。
ツルツルで美しい塗装は、見えないところでの“ていねいな準備”によって生まれているんです。
■ 企業情報
永和工芸株式会社
〒547-0003 大阪府大阪市平野区喜連5丁目5−60
TEL:06-6709-2349
FAX:06-6708-1445
Web:https://kinzokutoso.com/
Google Map:https://maps.app.goo.gl/2Q4aDKJSRYQTVUy66
| 会社名 |
永和工芸 株式会社 (えいわこうげい) |
エミダス会員番号 | 77303 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 大阪府 大阪市平野区 |
| 電話番号 | 06-6709-2349 | FAX番号 | 06-6708-1445 |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 11,000 万円 |
| 社員数 | 15人 | 担当者 | 松本 悦典 |
| 産業分類 | 産業用機械 / 建築土木資材 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
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