【ばねの線径の許容差は？　ピアノ線　】

ばねを設計する時、外径や荷重に公差を付けたりしますね。使用するばね材にも、標準線径の許容差がJISで決められています。例えば、線径1㎜の材料は、最大1.015㎜から最小0.985㎜まで許容されています。
厳密にばね定数を計算すると、実線径で計算するのと図面上の標準線径値で計算するのとは、その値も微妙に違ってきます。
線径だけでなく、機械的性質である引張強さにもJISでは許容差が定められています。

以下に線径の許容差を示します。
線径0.08以上0.20以下　　許容差±0.004
線径0.02を超え、0.50以下　　　±0.008
線径0.50を超え、1.00以下　　　±0.010
線径1.00を超え、2.00以下　　　±0.015
線径2.00を超え、3.20以下　　　±0.020
線径3.20を超え、5.50以下　　　±0.030
線径5.50を超え、8.50以下　　　±0.040
線径8.50を超え、10.0以下　　　±0.050

なお、ばね用ステンレス鋼線のSUS304WPなどの線径の許容差は、ピアノ線の許容差とは若干違います。

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